外壁塗装に使用する塗料は、その光沢度によって大きく印象が変わります。
塗料の艶は「艶消し」から「艶有り」まで、5段階で選ぶことが可能です。
この光沢度の違いは、外壁の見た目だけでなく、機能面においても重要な役割を果たします。
塗料の艶とは？
塗料の艶は、その表面がどれだけ光を反射するかによって決まります。「艶消し」はほとんど光を反射しないため、落ち着いた印象を与え、「艶有り」は光を強く反射し、ピカピカとした見た目になります。
この中間には「3分艶」「5分艶」「7分艶」があり、微妙な光沢の調整が可能です。
艶有り塗料と艶消し塗料の違い
艶有り塗料の特徴
光沢があり、輝いて見えるため、建物に立体感や高級感を与える。
元の色や模様を強調し、美観を向上させる。
光を正反射するため、外壁が目立つ。
艶有り塗料のデメリット
・時間の経過と共に艶が失われる。
・強い光沢が目立ちすぎることがある。
艶消し塗料の特徴
・光沢が少ないため、自然な外観に仕上がり、周囲の景観に溶け込みやすい。
・光を乱反射させるため、優しい印象を与える。
艶消し塗料のデメリット
・耐候性が艶有り塗料に比べて低く、耐用年数が短くなる可能性がある。
・艶を抑えるために添加される艶消し材が機能性を低下させる。
選び方のポイント
どの光沢度の塗料を選ぶかは、建物のデザイン、周囲の環境、個人の好みによって異なります。
ピカピカした光沢を好む方は「艶有り」を、自然で落ち着いた印象を求める方は「艶消し」または中間の光沢度を選ぶとよいでしょう。
耐候性と外見のバランスを考慮し、特に厳しい環境下では耐久性の高い「艶有り」を選ぶことを推奨します。
結論
外壁塗装での塗料選びは、見た目の美しさと機能性を兼ね備えた選択が重要です。
塗料の艶は外壁の印象を大きく左右するため、塗装を行う前に塗り板見本で実際の仕上がりを確認し、塗装業者と相談しながら最適な塗料を選びましょう。
