塗料の種類・特徴

市場にはさまざまな種類の外壁塗料が溢れており、どれを選べばよいか迷うことも少なくありません。耐候性、耐久性、色の持続性、そしてもちろんコストなど、考慮すべき要素は多岐にわたります。

塗料によってそれぞれ、メリット・デメリットがあり、何を優先するかによって使用する材料はさまざまです。

プロペイントでは、お客様のご自宅の外壁の状態・ご予算などのご要望に応じて、最適な塗装プランをご提案しています。
まずはお気軽にご相談ください。

アクリル塗料

アクリル樹脂を主成分とする水性塗料で、速乾性があり、低臭で環境にやさしいのが特徴。家具や壁など、室内外の多様な素材に使用できる汎用性が高い塗料です。色の鮮やかさが持続しやすく、素材の表面を美しく仕上げることが可能です。また、アクリル樹脂特有の弾力性により、微細な表面の不均一を埋め、滑らかな塗膜を形成します。

メリット: 価格が比較的安価で、扱いやすい。色の種類が豊富で、光沢があり、美しい仕上がりになります。
デメリット: 耐久性が他の塗料に比べて劣り、紫外線による退色や劣化が起きやすいです。

耐用年数：約5年程度

ウレタン塗料

ウレタン樹脂を基にした塗料で、油性と水性のタイプが存在します。耐久性と弾力性に優れ、塗膜は硬くて丈夫なため、機械的な損傷や化学的な腐食に強いです。床材や木工品、金属表面など、高い保護性が求められる場所に適しています。特に、変形や伸縮が予想される素材に塗布することで、塗膜の割れや剥がれを防ぎます。

メリット: 塗膜が硬く弾力性に富み、小さなひび割れにも対応できる柔軟性を持つ。耐候性も高い。
デメリット: 臭いが強く、揮発性有機化合物(VOC)を多く含むため、環境や健康への影響が懸念される。

耐用年数：約7年程度

シリコン塗料

シリコン樹脂を主成分とする塗料で、非常に高い耐候性と耐水性を誇ります。紫外線や酸性雨による劣化を長期間にわたって防ぎ、建物の外壁などに適用することで、色あせや塗膜の劣化を大幅に遅らせることができます。また、表面の撥水性が高く、汚れが付着しにくい自己清浄効果も期待できます。

メリット: 水分や汚れをはじきやすく、清掃性が高い。耐熱性、耐薬品性にも優れている。
デメリット: 価格が比較的高めで、下地処理が重要なため、施工には注意が必要。

耐用年数：約10年程度

ラジカル制御型ハイブリッド塗料

殊な化学結合を持つ樹脂を使用し、紫外線や酸素によって発生する活性酸素種（フリーラジカル）の影響を抑えることで、塗料自体の劣化を大幅に遅らせる技術を採用しています。このラジカル制御機能により、長期にわたる耐候性と耐久性を実現し、外壁塗装などのメンテナンス周期を延ばすことが可能です。

メリット: 長期にわたる耐久性と色あせに強く、メンテナンスコストの削減に貢献。
デメリット: 高価格帯であり、特殊な技術を要するため、施工には専門的な知識が求められる。

耐用年数：約15年程度

ナノテクノロジー塗料

ナノレベルの微粒子技術を用いた塗料で、超撥水性や自己清浄機能を備えています。微細な粒子が塗膜内部に均一に分散し、水や汚れが表面に付着しにくくなることで、建物を常に清潔に保つ効果が期待できます。さらに、ナノ粒子が光の反射や屈折をコントロールし、色彩の鮮やかさや光沢感を長期間維持します。

メリット: 塗膜が汚れにくく、清掃が容易。また、耐久性と耐候性が高い。
デメリット: 高価格であり、技術的な取り扱いが難しいことがある。

耐用年数：約17年程度

フッ素塗料

フッ素樹脂を用いた塗料で、非常に高い耐候性、耐熱性、耐薬品性を持つことが特徴です。フッ素塗料は、塗膜が非常に強靭で、紫外線や化学物質、塩害などの厳しい環境下でも長期間にわたりその性能を維持します。また、撥水性や撥油性が高く、汚れが付着しにくいため、外壁などの清掃が容易になります。

メリット: 長期間にわたり色褪せや塗膜の劣化が少なく、メンテナンス頻度を減らすことができる。
デメリット: 高価であり、施工には専門的な技術が必要。

耐用年数：約20年程度

無機系ハイブリッド塗料

無機材料と有機材料を複合化した塗料で、無機成分の持つ耐熱性、耐光性、耐候性と、有機成分の持つ塗装性、柔軟性を併せ持ちます。このハイブリッド構造により、長期間にわたる耐久性と美観維持を実現し、特に過酷な気候条件下や高温多湿な環境でもその性能を発揮します。また、環境負荷が低いという特徴もあり、サステナブルな建材としての評価も高まっています。

メリット: 優れた耐候性と長寿命を実現。環境負荷が低く、美しい仕上がりが持続する。
デメリット: 高価格帯であり、特定の条件下での施工が必要になる場合がある。

耐用年数：約23年程度

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